最近、ネットやテレビ番組などで「京都人はプライドが高くて腹黒」と言われることが多くなりました。
以前から言われてはいましたが、ここまで大っぴらではなかったと思います(笑)
京都は、訪れたい街や住みたい街のランキングでは必ずベスト3に入っているのに、住んでいる人間のことは、あまりよく思われていないようです。
では、なぜそんな印象を持たれるのか、「京都人」について検証してみたいと思います。
「京都人=腹黒」説についての検証
「京都人」について
「京都人」とは、京都で生まれ育った人を指します。
京都をこよなく愛し、京都生まれの京都育ちであることにプライドを持っています。
「京都は千年も前から都だったから、何もかも一番だ」と本気で考えているのです。
「京都人」同士は連帯感が強く、お互いに仲間意識をもっています。
他から入ってきた者は容易に寄せつけず、「京都人」以外の人を仲間はずれにすることもしばしば。
勝手な選民意識をもっていて、地方あるいは地方出身者を見下す傾向が見られます。(京都府下の京都市以外に対しても同じです)
でも、よその人(観光客など)にはとても親切です。
“お客様は笑顔でもてなす”という精神を常に持っているのです。
他人からよく思われたいという意識が強く、いつも柔らかい物腰や言葉遣いでもてなします。
そのため、初対面の人はみんな「優しい、上品、親切、感じがいい…」と思ってしまうのです。
決してうわべに騙されないようにしないと、後で大変な思いをすることも…(笑)
また、人の顔色をうかがい、決して本音は言いません。
その場の空気を読んで周りに合わせるのです。
笑みを浮かべながら嫌味を言うのは、もう有名ですよね。
声を荒げたり、ストレートにぶつけたりということはあまりしません。
ケンカの場合は別でしょうが…。
女性の場合は、男性を立てる「尽くし系」が多いですね。我慢強い?どうでしょう?
同性を相手に、彼氏や夫のことを愚痴っている姿をよく見かけますが…。
それから、「京都人」と言われるのをとても嫌がります。
「京都人」という言葉は、悪い意味で使う言葉だという認識を持っているからです。
また、内緒話が大好き。常に人の噂話か悪口ですね。
顔をくっつけ合って、ヒソヒソしていることが多いです。
何人かで一緒にいて、誰かがその場からいなくなると、すぐにいなくなった人の話(悪口が多い)が始まります。
わざと聞こえるように言う場合もありますが…。
ざっとこんな感じでしょうか?
以上を総合的に判断するなら、間違いなく「京都人=腹黒」です。
「京都人」を育む環境
狭いコミュニティ
京都には、幼稚園や小学校からずっと一緒という人が多いですね。
大学や専門学校は、京都や大阪などの通学圏内にたくさんあるので、よっぽど何か目指すものがない限りは地元です。
わざわざお金がかかる一人暮らしをしなくて済むので経済的ですね。
就職しても、自宅通勤という人がけっこう多いです。
会社は通勤圏内にたくさんあるし、また飲食店や販売店も多いから。
京都から一度も出なくても、困らないのです。
また、親同士も知り合いだったりします。
とにかく知り合いや顔見知りが多く、つながりが広いので、めったなことはできません。どこで誰が見ているか、あるいは聞いているかわからないからです。
常に人からいろいろと言われないように、噂されないように気を遣っています。
京都のコミュニティはとにかく狭く、息苦しいものです。
親同士の井戸端会議と家族の世間話
子供達が幼稚園や小学校から一緒なので、ママ友のみならず子供会や町内会、集団登校やPTAなどでみんな知り合いです。
付き合いが長いので、一緒にいると、人の噂、人の悪口、子供の自慢 など話は尽きません。
家庭の中で、家族だけになるとなおさらです。人の悪口と噂好きは男性も同じですから。
自分の家族(特に子供)が不利になることは絶対に許せないので、ちょっとしたことでも気になって、さらにヒートアップするのです。
子供達は小さい時からそれを間近で見て、またそういう話を聞いて育ちます。
子供達がまるで大人のコピーのように、全く同じ行動パターンなのはそのためです。
このように「京都人」は狭いコミュニティの中で、子供の頃から着実に育まれていくのです。
まとめ
「京都人は腹黒くていけずでプライドが高い」
検証してみたら、その通りでした(笑)
でも、二重人格のような「京都人」の性質は、表だって争ったり揉めたりしないようにという、長い歴史から学んだ知恵なのかもしれません。
何しろコミュニティが狭く、付き合いが長いのですから。
人に気を使い、人あたりがソフトな「京都人」は、深く付き合わなければ全く問題ありません。
「京都人」の柔らかい雰囲気や物腰を、いい人だと思い込んで深入りしてしまうと、痛い目に合うかもしれませんが!
付き合いはどうぞ慎重に(笑)
ただ「京都人」というと、マイナスなイメージばかりがクローズアップされているようですが、決してそればかりではありません。
日本の文化や伝統、技術などを継承し、さらに発展させる努力を欠かさない姿勢には頭が下がります。
「京都ブランド」のプライドを持ち、文化や伝統技術を守りながら、さらに新しいものにチャレンジしていく。そういう「京都人」を、私は心からリスペクトしています。
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