田園の景色の心地よさ
6月の北嵯峨は田植えも終わり、どこか平和でのんびりとしています。
鏡のように澄んだ水田。青々と育つ稲。せせらぎの音。鳥の鳴き声。
どこかから、昔の唱歌が聞こえてきそうな(笑)そんな風情です。
水田を渡る風が気持ちいい!
西山へと、だんだん陽は傾いていきます。
保存地区ならではの、無駄のない景観。
立派なカメラを構えた人が、何人も来られていました。
西山を望む
以前高校野球で甲子園に出たことがありますが、最近は私学に押されっぱなしです。
いつもは部活練習中の高校生の声が聞こえてくるのですが、日曜日とあってとても静かでした。
緑に囲まれて広々とした田園の風景。
ゆったりと満たされた水が、ゆっくりと流れていく様子に、自分の心も知らず知らずのうちにスローダウンしていきます。
“自然が人をストレスから解放し、リラックスへと導いてくれる”ということを、あらためて感じさせてもらいました。
田園の景色に郷愁を感じるのは何故か
農家で育ったわけでもないし、田んぼの近くに住んでいたわけでもないのに、この景色に郷愁を覚えるのは何故なんでしょうか?
農耕民族だった名残?
自給自足が人間の営みの基本だと教わってきたから?
里山が次々と姿を消し、それと同時に失ってしまった自然。
私達は失って初めて、その大切さに気づかされました。
里山の生活は、人と自然そして生物が調和して成り立つものです。
作物や必要なものを作り、必要のなくなったものは自然に帰す。
リサイクルの知恵が生かされた、質素で無駄のない、それでいて豊かな生活。
そこに流れる時間は、四季や自然と共にゆったりと流れていたはずです。
今の私たちは、忙しすぎて余裕のない生活を送るうちに、ストレスをため込んで疲れてしまっています。
ゆったりとした里山や田園風景への郷愁は、懐かしさだけではなく“憧れ”なのかも知れませんね。
北嵯峨地区には、こんな茅葺の民家がまだ残っています。
のどかで心癒される日本の原風景。
いつまでも変わらず残していきたいと思いますね。
関連記事
よろしければお願いします!