四条大橋の東に佇む「レストラン菊水」は大正5年創業だそうです。
建物は大変レトロで不思議な形!
私が知っている限りずっと変わっていません。
「近代京都へのまなざしー写真に見る都の姿ー」展
去年の秋、京都文化博物館へ「近代京都へのまなざしー写真に見る都の姿ー」展を見に行きました。
明治から昭和にかけての京都の街並みや人々を写した京都府所蔵の写真などのコレクションです。
そもそも江戸時代の末に日本に到来した写真術。
当初は一部の人々のものだった写真ですが、やがて一般に普及していき時代を記録する新たな手段となりました。
展覧会では明治から大正・昭和の京都に残されたさまざまな古写真がたくさん展示されていて、京都が近代都市として発展していった様子がよくわかりました。
セピア色の写真の中には当時の人々の生活ぶりが伺えるものも多く、とても興味深かったですね。
明治・大正期の写真で見た四条大橋
明治期の写真は、ほとんどが木造の粗末な建物と舗装してない土のままの道路ばかり。
どこを映したものなのか、説明を見なければ全くわからない状態(笑)
四条通は建物がたくさん並んではいるけど、今のイメージが強いせいか「???」でした。人がたくさん写っていたのは、"さすが京都"っていう感じでしょうか。
でも鴨川と四条大橋だけは地理的なこともあり、すぐにわかりましたね。
当たり前ですが、本当に何もかも今とは全然違います。
次に大正期の写真を見て、私がものすごく驚いたのは"レストラン菊水"と"東華菜館"です。
今の外観とほとんど変わらない!このまんまの姿が大正時代のセピア色の写真に写っていました。
周りには木造の建物ばかりの平べったい街の中に、「ジャーン!」みたいな感じで佇んでいたので本当にビックリでしたね。
当時洋館は珍しかったはず。ハイカラですね。
"東華菜館"に比べると"レストラン菊水"は一見地味ですが、放物線状の塔屋や左右非対称の窓などが個性的で面白い建物です。
それから、南座も今と同じ位置に写っていました。
こちらは完全な和風建築で、当時はかなり豪華だったことでしょう。
レストラン菊水
四条大橋の東詰、四条通の北側で、"レストラン菊水"は今も営業を続けています。
調べてみると、創業は大正5年。
このビルが建てられたのは大正15年とのことです。
四条通に置かれているメニューサンプルです。
お店の前を通る度に、まるで本物の様で心を惹かれます。
ホント、美味しそう!
一度は入ってみたいと思いながら、残念ながらまだ入ったことがありません。
何かちょっと入りにくくて。←ゴメンナサイ!
でも内装がどうなっているのか興味があるので、いつかきっとと思っています。
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