私は京都に住んでいますが、一度も『鴨川をどり』を観たことがありませんでした。
たまたま招待券を頂いたので、今年5月先斗町の歌舞練場に見に行きました。
前回、先斗町について少し書いたので、今回は私の『鴨川をどり』初体験について書いてみます。
朝から先斗町に並ぶ
招待券には、10時から座席指定券と引き換えと書いてあったので、10時過ぎに先斗町歌舞練場に行ってみました。
この時間の先斗町は、夜の賑わいがウソのように静かでしたが、歌舞練場前にはすでに行列が…。ざっと30人くらいだったでしょうか。
指定券と引き換えてもらって、座席表で確認してみると「いろはにほへと」の「へ」で、前から6列目でした。早く行ってよかったです。
開演時間まで、まだ2時間もあったので、近くのカフェで「モーニング」のサンドウィッチを食べて、ゆっくりしていました。
歌舞練場の中は別世界
12時前に歌舞練場に戻ると、たくさん人が集まっていて、もう入場することができました。
建物は、歴史を感じさせるような重厚な造りです。
「鴨川をどり」の赤い提灯や、古めかしい館内の雰囲気はまるで別世界のよう。
ベランダからは、鴨川や三条大橋を眺めることができ、隣の川床ではたくさんのお客さんが昼食を楽しんでいる様子が見えました。
案内の女性によると、3、4階が休憩所になっていて、4階では舞妓さんがお茶をたててくれるとのこと(お茶席券は別途700円)。
でもさっきコーヒーを飲んだばかりだったので、とりあえずエレベーターで3階の休憩所に行ってみることにしました。
3階はお土産物売り場になっていて、さらに奥が休憩所。
かなり広く、「鴨川をどり」の様子を映した大きなモニターがあり、緋もうせんの敷かれた長椅子がたくさん並べられていました。
人だかりの先には舞妓さんが二人立っていて、笑顔で撮影に応じていました。
思わず私も1枚!
気がつけばいつの間にかすごい人!
エレベーターが混雑しないうちに降りようと思って行ってみると、『降りる時は階段で降りてください』との張り紙が…。
「エレベーターが1基しかないから仕方がないか…」とブツブツ言いながら降りました(笑)
1階にいた案内の女性が、席まで誘導してくれたので少しビックリ!
見回してみると、1階席も2階席もほぼ満席でした。
外国人や家族連れ、カップルなど、幅広い年齢層のいろいろな人が来ていました。
若い人も多く、中には一人で来ている人も。
『鴨川をどり』を堪能
演目は「第1 源氏物語ー葵ー 四場」そして「第2 道中双六ー東下りー 六景」です。
まず、演劇仕立てになっていることが驚きでした。
光源氏のような男性の役もあり、セリフもあるのです。
踊りだけだと思っていたので、本当にビックリでした!舞台のセットや背景の絵、仕掛けも、場面の変化と共に次々と変わっていきました。
舞妓さんや芸妓さんの踊りを生で観たのも初めてでした。やっぱり本物はいいですね。
すごくあでやかで、京都の雅そして伝統を感じました。
この『鴨川をどり』は、179回も続いているそうです。
お稽古の様子を以前テレビで見ましたが、ものすごく大変そうでした。
その厳しいお稽古を経て、この舞台があるのですね。
この伝統を、ぜひ絶やさないで守っていっていただきたいと思わずにはいられませんでした。
歌舞練場を出るお客さんたちの表情は、誰もがにこやかで穏やか!
この舞台を観た後、「好きなことを楽しむこと」は、心を豊かにすることだと思いました。
以上が、私の『鴨川をどり』初体験についてです。
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