ゆるっと京都 de スローライフ

日々の気づきを発信している雑記ブログ!

’80年代の京都の銭湯事情!

【スポンサーリンク】

 京都には今も100軒を超す銭湯が営業しているそうです。でも経営者の高齢化や、利用者の減少などで年々減少傾向にあるようです。最近の燃料価格の高騰も切実な問題だろうと思います。

 私が学生だった80年代には、まだたくさんの銭湯がありました。古い木造の住宅や、お風呂の無い下宿やアパートも多く利用人口は今よりずっと多かったと思います。

 

80年代の銭湯へ 

 当時私が住んでいた下宿にもお風呂がなく、近くの銭湯に通っていました。歩いて5分とか10分のところに2軒ほどあり便利といえば便利でした。今よくあるスーパー銭湯とかではなくてフツーの銭湯です。

 私の通っていた銭湯は、入り口から男湯と女湯に分かれていて暖簾をくぐると木の下駄箱がありました。靴を入れて鍵をかけて番台にお金か回数券を払って脱衣所に入ります。番台にはおばさんとおばあさんが交代で座っていて、お客さんの相手をしていました。お金や回数券を受け取ったり、シャンプーやコンディショナー、使い捨てのシェーバーとかタオルを売ったりです。お風呂で使うものをひと通り置いていたので忘れた時に便利でした。

脱衣所へ

脱衣所はまあまあ広く、鍵付きの木のロッカーと籐の脱衣かごが置いてありました。脱いだ衣服を直接ロッカーに入れる人もいれば、かごに入れてそのかごをロッカーに入れる人もいました。何でなのか初めは分からなかったけど、通っているうちにだんだんわかるようになりましたね。学生とか若い人は直接派。近所の常連さんはかご派で、混んできたらお風呂から出てきた時にかごごと出してロッカーを空けるんですよ。後から来た人のために!それって京都らしい気配りであり気遣いなんですね。

脱衣所の中には木のベンチや籐の椅子、ベビーベッド、体重計が置いてありました。それからトイレもありましたね。

大浴場へ

 ガラス戸と開けると、白い湯気に包まれた明るくて広い大浴場!

サウナ水風呂がついていたり、ジェットバスバスクリン風呂泡風呂電気風呂などがあって面白かったですね。ゆっくり手足を伸ばせる大きな浴槽が、私は大好きでした。テニスの練習などで疲れている時は、ジェットバスを腰に当てていましたね。泡風呂は大きな泡がブクブクと下から出てきては弾けていました。電気風呂だけは流石に入る勇気がなかったなぁ。手をつけてみたらビリビリッてなる不思議なお風呂でした(笑)

隅っこには洗面器とイスが置かれていて自由に使えました。いつも隅々まで掃除が行き届いていて清潔でしたね。富士山の絵はなかったけど。

お風呂から上がって

 脱衣所に戻って体を拭き衣服を着て帰る人もいましたが、びしょびしょの髪で帰りたくない人はドライヤーを無料で使えました。冬場はありがたかったですね。濡れたまま帰ると凍るくらい寒かったので…。

あと木のベンチに座っておしゃべりしている常連さんがいたり、番台でお金を払って牛乳やコーヒー牛乳などを飲んでる人もいました。長閑でゆったりしていたと思います。

 ただ問題は下宿の人と一緒になった時です。気恥ずかしさで、お互い一礼だけしてそそくさと用を済ませていました(笑)若かったからでしょうね!

あと雨の日や風の強い日、それと冬場は辛かったです。今なら無理だと思うけど、当時は若くて健康で気楽な学生だったから大丈夫でしたね。

銭湯に思うこと 

 大学の友達に聞いてみたら、どこの銭湯も同じような感じでした。今の銭湯もそんなに変わっていないはずです。ただ、京都府の銭湯の入湯料は現在490円です。私が学生の頃は200円ちょっとだったので、ほぼ倍ですね。毎日通うとしたら、けっこうな出費になりそうです。

 京都市内にはスーパー銭湯や温泉施設がたくさんあります。私も嵐山の温泉施設に行ったことがあります。広くてお湯の質もいい(ちょっと高いけど)食事ができたりする所もあってなかなかいいですよね。

 でも昔ながらの銭湯には銭湯でしか味わえない良さがあります。ぜひ残しておきたい日本の「良さ」が詰まっていると思います。そう思うのは私のノスタルジーでしょうか?

 

 

よろしければお願いします!

にほんブログ村 


人気ブログランキングへ