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京都の桜2026'高瀬川沿い(忘備録2)

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四季の中で一番好きな春の京都を歩く。

高瀬川沿いの桜並木。柔らかな水の流れに寄り添うように咲く桜は、華やかでありながらどこか穏やかで、この町が積み重ねてきた時間をそっと語りかけてくる。

高瀬川は今では観光のイメージが強いけど、もともとは江戸時代の初期に豪商・角倉了以によって開削された運河だ。物流の要として木材や米、酒などが高瀬舟で京の町へと運び込まれていた。底の浅い小舟は川幅の狭い高瀬川に適し、人と物資を運ぶ大切な役割を担っていたそうだ。

その高瀬舟は、森鷗外の短編『高瀬舟』にも登場する。罪人を乗せた舟の中で交わされる静かな会話は、「足るを知る」という価値観を問いかける作品だ。川の流れのように淡々と進む物語は、読者の心に静かな余韻を残す。実際の高瀬川の風景と重ね合わせると、その世界観はより立体的に感じられとても不思議な気持ちになる。

三条通の近くにある「一之船入」は、そんな舟が荷を積み下ろししていた場所。今は史跡になっていて、当時の賑わいを想像しながらゆっくりと眺めることができる。

春になり桜に彩られた一之船入。水面に映る花びら、ゆるやかに流れる川、そしてかつての記憶を宿す石積み。観光地としての賑わいとは少し距離を置いた、落ち着いた時間がそこにはある。それが京都という町の奥深さかもしれない。

 

今日は少し遠回りしよう。「もう少しゆっくりでいいか」そんな気分にさせてくれるから。

「さあ、どこに寄り道しようか?」「何を食べて帰ろうかな?」な~んてやっぱり一番の興味は”美味しいもの”なんだけどね(笑)

 

 

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