流行りのロードショーもいいけれど、私は古い映画が好きだ。モノクロに字幕の、あるいは色褪せたカラーの、音声もあまりよくない古いフィルム。でも昔の映画には何とも言えない魅力があって、引き込まれてしまうのだ。
テレビで見た映画
私が子供の頃も、今の金曜ロードショーみたいに映画を見れる番組がいくつかあった。番組の最初と最後に解説をするスタイルだったと思う。淀川長治っていうメガネのおじさんが、一番最後に「サヨナラサヨナラ」とか言うんだけど、子供がよく真似してたっけ。父が映画好きだったのでよく一緒に見た。コメディから西部劇、ラブロマンス、サスペンス…。本当にいろんなジャンルの映画を楽しんだ。
映画館で観た映画
私は小さい頃から映画が好きで、町の映画館によく観に行っていた。最初はディズニーや子供向けのアニメ。小学生からはいろいろな映画を観るようになった。当時、山口百恵さんの映画が人気だったなぁ。田舎の映画館でおおらかだったのか、小学生同士で観に行っても咎められることはなかった。映画が始まって暗くなる瞬間は苦手だったけど、ワクワクした。自分の席から後ろを見ると、スクリーンに向かって光が投映されるのが見えた。光の筋の中で埃がキラキラ動いているのを、何か神秘的なもののように見つめていたのを覚えている。
家で見る映画
最近、映画館に行くことはあまりない。映画館のほとんどはシネコンになり、昔と違ってゆったりと座れるし映像も音響も格段に変わった。でも、どうしても観たいと思える映画が少なくなり足が遠のいている。家で簡単にレンタルしたり、Amazonプライムのようなサブスクで自由に見たりできるようになったことも一因かも知れない。もちろん特に好きな作品は、DVDを持っているけど。
その結果、ロードショーではなく古い映画ばかり見てしまう。やっぱり好きなんだよね!邦画も見るけど、洋画の方が好みかも。別世界の話として日常を忘れられるからだろうか?
グレタ・ガルボ、オードリー・ヘップバーン、イングリット・バーグマン、マリリン・モンロー…。美しすぎてため息が出る。
ハンフリー・ボガート、グレゴリー・ペック、ゲイリー・クーパー、ジェームズ・ディーン…う~ん素敵すぎる。
古い映画に惹かれる理由
何故こんなに惹かれるのか?古い映画はCGとかない時代に作られたもの。今だったら簡単にCGで作れるような部分で、違和感を感じることもある。もちろん映像も音響も良くない。でもその分俳優の美しさや魅力、演技力をありのままに映し出す。潔さを感じるくらいに…。そして台詞や表情にどんどん引き込まれていく。見終わった後に余韻が残るような作品が私は好きだ。
古い映画の中で一番好きな作品は「カサブランカ」だ。日本で1946年に公開された映画だが、今も色褪せることのない名作。初めて見てから何十年になるけど、何度見ても感動する。ぜひ一度は見て頂きたいと思う映画だ。
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