寺町商店街をゆるっと歩きました。
京都に住んでいてもめったに来ることがないので、かなり久しぶり。
専門店が多いせいか、変わっているのやらいないのやらよくわからないです。
特に三条通りより北は、相変わらず古いお店が多いですね。
季節の特産品の専門店
三条通りを少し北に上がった所の東側にある「 とり市老舗」
(写真の右に見えているのが三条通り)
京都の季節の特産物を扱う専門店です。
春の味覚"竹の子"がところ狭しと並んでいて圧巻ですね。
竹の子は京都の特産品です。
それにしても、こんなにたくさんの竹の子が並んでいるとは !
思わず足を止めて見入ってしまいました(笑)
けっこうなお値段です。
洛西で朝掘られたものだそうですから、めっちゃ新鮮なんですね!
私でも手が届きそうなお値段のものもありました(笑)
久しぶりに竹の子ご飯でも炊いてみたいものです。
ちなみにここのお店は、春は竹の子、夏は賀茂なすなどの京野菜、秋は松茸、冬は千枚漬けというように京都の四季の特産品を扱っていて全国発送もしているそうですよ。
香りで蘇る子供の頃の情景
店先には竹の子の独特な香りが漂っていました。
"春の香り"といえばカッコいいですが、実際は土臭いような青臭いような草のような…。山の中にいるような香りでしょうか?
この香りを嗅ぐと、子供の頃の情景が蘇ってきます。
毎年春になると必ず嗅いでいたこの香り。
山を持っている親戚がいて、毎年これくらいの時期になると竹の子をたくさん貰っていました。
竹の子は、早く調理しないと「えぐみ」(子供の頃は何のことやらわからなかったのですが)がでてくるそうです。
貰うとすぐに家族みんなで皮むきをしました。
何しろたくさん貰うものですから、新聞紙を何枚も広げて家族でむくのが恒例の行事でした。
大きくて立派な竹の子も、皮を何枚もむいていくとだんだん小さくなるのが面白かったですね。とにかく香りがすごくて、独特で…。
むき終わった後に残った大量の皮も印象に残っています。
皮の外側は薄いこげ茶色で、白くて短く細い産毛に覆われていて、内側は白っぽくて柔らかく湿った感じ。
捨てる方が圧倒的に多い!(笑)
子供の頃の記憶は嗅覚や視覚によるものが大きいようですね。
それからしばらく竹の子料理が続いたことも記憶しています。
"竹の子ご飯"や"蕗とワカメの煮物""ちらし寿司"などなど。
母の手料理はどれも美味しかったなあ!
ということは味覚もですね。
竹の子の香りで蘇った家族の情景。懐かしくて楽しい思い出です。
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