京都の町は周りを山に囲まれているせいか、何となく狭くるしく、息苦しいと感じてしまうことがあります。
人間関係にもかなり神経を使わなくてはならないので、ストレスを感じることが多いですね。
そんな時、私の心を癒してくれるのは「水辺の景色」です。
視覚でリラックス
さらさらと清らかに流れる川を眺めていると、心が癒され、落ち着いてくるのを感じます。
海では、よせてはかえす波。でも残念ながら、京都市内では海を見ることはできません。川か池になりますね。
京都市内を流れる主な川は、東が鴨川(上)、西が桂川(下)です。
水面に映る景色や陽の光、反射する光のきらめきにも心が和みます。
一刻一刻と変わっていく色彩を、時間を忘れて眺め入ってしまいますね。
そうしていると心が癒され、気づかないうちにリラックスしています。
聴覚でリラックス
川のせせらぎや波の音を聞くと、心がリフレッシュされて癒されていくように感じます。
水の流れる音には、「1/fゆらぎ」と呼ばれる波形が含まれていて、人の心をリラックスさせる効果を持つことが知られています。
聞いているうちに、いろいろと考えることを忘れて、その音に包まれているような心地よい感覚になってきます。
こういう感覚は誰にでもあり、水にはこのような癒しやリラックスの効果があると言われています。
水のいろいろなリラックス効果
水には他にも、いろいろなリラックス効果があるようです。
例えば、気持ちを落ち着かせたいときに「水を飲む」こと。水には鎮静効果のある、カルシウムやマグネシウムが含まれているそうです。
またお風呂や温泉なども、疲れが癒されリラックスできますよね。
それから少し違うかもしれませんが、水族館や噴水にも心が癒されます。
人と水のかかわり
歴史を振り返ってみれば、文明は「水」のあるところで栄えました。
エジプト文明はナイル川の流域。メソポタミア文明はチグリス川とユーフラテス川。インダス文明はインダス川。中国文明は黄河・長江。
農耕や牧畜、そして産業と貿易、水運で発展しました。
中学校の歴史の時間が懐かしいですね(笑)
それから約5000年が経ち、考えられないくらい豊かな社会が実現しました。
でも効率を重視し、常に成果を求められて余裕がない、何かに追われているような毎日で、多くの人がストレスを抱えています。
豊かで便利な社会で、疲れている人が多いというのは皮肉なものです。
水を眺めることで、私たちは安らぎや落ち着きを取り戻し、リラックスすることができます。
水辺の景色に心が癒されるのは、母親の羊水の中で10か月余りを過ごした無意識の記憶や五感など、本能によるものもあるのかも知れないですね。
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