心を落ち着かせるものの一つに、茶道があります。
私は高校時代に裏千家茶道を習い始めました。でも残念ながら今は中断しています。
先日物置の整理をしてたら、以前練習で使っていた「お点前セット」が出てきました!
これは神の思し召しかも?
また始めなさいっていうことでしょうか?
茶道を始めたきっかけ
思い返せば私と茶道との出会いは、高校のオリエンテーションの部活見学までさかのぼります。
中学校時代はソフトテニス部(当時は軟式と言ってました)だったので、今度は硬式がいいかな、でも弓道も格好いいなと思っていました。スポーツがしたかったんですね。
でも入部したのは茶道部(笑)
何で?と、つっこみをいれられそうですが…。
友達の付き添いで見学しに行った作法室で、茶道部が練習をしていました。
障子や襖の入った広い和室。床の間には掛け軸や生け花が飾られていました。
学校の中にこんな部屋があったのかと、驚いたのを覚えています。
見学に行った新入生に上級生がお茶を点ててくれのですが、抹茶はみんな初めて。
私も最初は「薬みたいで苦!」って思いました(笑)
でも口に含んだときの香りの優しさ!
気持ちが落ち着く感じがしました。
もしかしたら新しい環境で、心が疲れていたのかも知れませんね。
それにしても運動部に入るはずが、たった一服のお茶ですっかり心変わりをしてしまいました。
お菓子につられたわけではありませんよ。←うそ(笑)
和のスタイルの魅力
私が心惹かれたのは、一つには和の空間の中に作り出されるスタイルです。
シンプルでいながら奥深い形式の美しさに加えて、コミュニケーションを重視するすばらしさ。
同じ作法、同じ道具にもかかわらず、一回一回がまさに一期一会。
それは人だけに限りません。
掛け軸や生け花、お茶菓子、お茶碗などの茶道具に至るまで、季節やその日のお客様に合わせるのです。
和のスタイルは姿勢や所作が美しく、全てにおもてなしの心が込められています。
心に作用する茶道の力
茶道に心惹かれたもう一つの点は、茶室の心地よさとお点前やお茶を頂くことで感じるリラックスややすらぎです。
お茶室に入ると、どうして気持ちが落ち着くのでしょう?
低くて狭いにじり口から中に入った時の、それまでいた世界とは別の世界へ入ったような感覚。茶室の中では、社会的な属性や身分は関係なしという精神が理解できます。
畳の香り、茶釜から立ち上る湯気、お花や茶菓子、お茶碗などから感じられる季節感。
お湯の沸く音、お茶を点てる音、お釜に水を差した時のシュッという音。
頂いたお茶の香り、味。挨拶。
その全てが五感を刺激し、気持ちを和らげ癒してくれます。
お茶室の中のことにだけ集中することで、ストレスから解放されリラックスできるのです。
お点前を再び!
高校時代は、早く上達できるように「お点前セット」を買って家でも練習していました。
その後も趣味でお茶を点てていたので、結婚しても「お点前セット」は持ってきたはずなのに、どこに行ったのかわからなくなっていました。
まさか物置にあったなんて、思いませんでしたね。見つかって本当によかった!
やっぱり整理整頓は必要です。
「お点前セット」のおかげで、もう一度ゆっくりとお抹茶を頂くことができました。
できれば、お稽古にも行きたいと思っているところです。
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