80年代の半ばから4年間住んでいた下宿はお風呂もない女子専用のアパートでした。
楽しいこともたくさんありましたが、しんどいことも同じくらいありましたね。
どれもみんなかけがえのない経験です。
下宿に住んだ理由
マンションに住む学生が増えつつある中、私はプライバシーがあるようでない下宿に住み続けました。
もちろん、「お金がかかるから」ということも理由の一つでした。
マンションの礼金、敷金に加え、引っ越し代を含めるとけっこうな出費でしたから。
でも私が同じ下宿に住み続けたのは、人と関わることが好きだったからだと思います。
同じ大学の人たちと一つ屋根の下に暮らすという『安心感』や、会えばあいさつを交わし時には話もする『人とのコミュニケーション』こそが、私にとってとても大切だったのかも知れません。
もちろん、人と関わることは心地いいことばかりではありません。
気も使うし、時には嫌な思いもします。
でもそれらを全て差し引いても、ある余るほどのステキな体験ができたと思っています。
下宿生活の3つの不思議な出来事!
廊下や台所で会えば、いつも長~い立ち話で盛り上がっていた私たち同学年の4人。
その4人が、顔を合わすたびに不思議がっていた出来事がいくつかありました。
不思議1
私の下宿は女性専用のアパートで、2階建ての建物に女性ばかり12人が常時暮らしていました。
よくあることかも知れませんが、下着泥棒がよく出たようです。
私は幸い被害にあったことはなかったのですが、すごく気持ち悪かったですね。
洗濯物は、物干し台と各部屋の窓に取り付けてあった物干しざおに干していました。
やっぱり乾燥機は強い味方でしたね!
それより私が気になっていたのは、玄関に取り付けられた『男性入室禁止』の札です。
これはかえって『女子しかいないよ』という、宣伝になっていたのではないかと思えてならないのです(笑)
不思議2
廊下の突き当りにクローゼットがあり、そこには誰かが買って読み終わった本や雑誌、漫画などをいれるようになっていました。
1年の終わり(3月)には使わなくなった教科書や辞書なども入れてあり、同じものを使う人にとってはありがたかったようです。
ファッション雑誌や月刊・週刊漫画は特に重宝で、みんなで順番に読んでいましたね。おかげで何種類も読むことができて、本当にいいシステムでした。
でもある時から『ボーイズラブ・ガールズラブ』の雑誌や漫画が入っていたのです。
これはちょっとした事件でしたね(笑)
誰だ誰だと騒ぎになりました(小声でしたが)
同じ下宿に同性愛の人がいたらちょっと…ですよね。
でもついに誰なのかわからずじまいでした。
不思議3
私が1回生の時のことです。
当時の4回生でテレビに出れそうなくらい綺麗な方がいました。
でもなぜかいつも留守で、週に1度くらいしか帰ってきませんでした。
しかも帰ってくるとずっと洗濯機と乾燥機を独り占めするんです。←迷惑です!
で、またどこかへ出かけてしまう。
電話の取次ぎとかも、いつも留守なのでドアがメモだらけでした。
これもすごく話題の的(笑)
でもある日、見てしまったんです。
大きな荷物を抱えて、彼氏のバイクで颯爽と走っていく美しいお姉さんの姿を。
風の噂によると、卒業してすぐに結婚されたそうです!
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