日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」が終わった。
主演の西島秀俊さんと芦田愛菜ちゃんが大好きなので「この二人が親子なんて最高!」と思って見始めて最初ちょっとハマっていた。
TBSテレビより
だけど…脚本がイマイチなせいか何だかお話が取っ散らかっているというか…雑!
毎週いろいろな問題や悩みを抱えているオケの主要メンバーに焦点を当てていく描き方はスタンダードだとしても、一つ一つのエピソードが雑なせいで何だかなあって思ってしまうことがあった。
一番雑で意味わかんないと感じたのが、西島さん演じる俊平が野球を放り出して強豪校の監督である父に勘当され指揮者を目指すに至った回。隣に越してきた音楽家のバイオリンに魅せられクラシック音楽に目覚めたのはわかる。でも甲子園がかかる大事な試合をすっぽかすというのはどうよ。その後に有名な指揮者になって帰郷し父親とは和解できたけど、あまりにあんまりなエピソードだと思う。現在の仲間を大切にする彼のキャラとギャップがありすぎるやん。
まだある。芦田愛菜ちゃん演じる響が子供のころから打ち込んできたバイオリンをコンクールの途中で逃げ出してやめてしまったこと。そのことから響と父に確執が生じ、父は指揮者をやめてしまうというエピソード。かなりの無理があったと思う。音楽のとらえ方が軽すぎて共感できない。二人のファンとしては仲直りできたからよかったけどね。二人の演奏シーンは素敵だったしちょっとジーンとした!
内容はさておき、西島&芦田の親子はやっぱり合うなあと思った。もっとほのぼのした丁寧な作品で見てみたい。いちファンとしては毎週美しい音楽を奏でる西島さんの笑顔の指揮姿を見れることは幸せだった(笑)
余談だけど、この作品を見ていて思い出したのが今は亡き名指揮者カルロス・クライバーだ。笑顔で指揮する人はほぼいないが、彼が指揮する「こうもり」は時々笑顔も交えながらの素晴らしい演奏だった。一度でいいから生で聴きたかったけど残念なことに間に合わなかった。
比べるのもなんだけど(笑)
最終回はそれぞれが決断しみんな笑顔で先に進んでいく姿にほっこりした。ロスは大丈夫だと思うけど!
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